イギリスEU離脱(ブレグジッド)は何が問題なのか?
おはようございます、Kintarooです。
完全に風邪引きました。鼻水、咳、痰、微熱。
半年に一回くらい風邪引くんですけど、何回やってもきついですね。
はい、今日はイギリスEU離脱問題についてです。
勉強するとなかなか面白い背景があって興味深いですね。
そもそもなぜイギリスではEU離脱という議論が起こったのでしょうか、、?
参考文献は、池上彰さんの「大人の教養2」です。
めちゃめちゃ分かりやすく書いてありました。
【イギリスのEU離脱論はなぜ起こったのか?】
イギリスのEU離脱は、ブリテン+エグジット=ブレグジッド と言われています。
関税の自由化や国境の撤廃=経済の自由、移住の自由
→ポーランドからの移民(イギリスの方が賃金が高いゆえに人が集まる)
→イギリスに労働者があふれ職がなくなり、外人に社会保障をただで使用されるなどの不満が爆発。
離脱派が国民投票によって過半数を得てしまった
というわけですね。ある意味国民をけしかけたら案外通ってしまった、というポピュリズムも背景にあるみたいです。
*ポピュリズム:議論を深めていくわけではなく、大衆が喜びそうなメッセージを発信して支持を受ける政治スタイル
【離脱の問題点】
Ⅰ:北アイルランド問題
Ⅱ:金融の空洞化
<Ⅰ:北アイルランド問題>
イギリスは、イングランド・北アイルランド・ウエールズ、スコットランドと4つの地域に分類されています。
ここでアイルランドの歴史を振り返ります。
~アイルランドの歴史~
長い間アイルランド(カトリック)はイギリス(プロテスタント)から支配を受けていました。
1923年にアイルランドは独立運動を起こし、アイルランド自由国となりますが、その後の経緯で北アイルランドはイギリスに残ることになりました。
その後北アイルランドの少数派のカトリックによる独立派(アイルランド共和軍)とプロテスタント側(アルスター義勇軍)の紛争が起こりましたが、これを解決したのはEU加盟というわけだったのです。
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上記の背景があるため、EUを離脱することで再度争いが起こる可能性もあります。
<Ⅱ:金融の空洞化>
イギリスには「シティ」と呼ばれる世界の金融システムの中心地がありました。
EUの欧州経済領域というシステム(EUのどこかで銀行免許をもてばどこでも営業できるというシステム)が適応されなくなることで、EU加盟国の金融業はドイツやフランスに移転されることとなり、空洞化が進んでしまうという問題もでてきます。
ふむ、政治、経済、歴史、いろんな要素が折り込まれているんですね。面白い。