ロシア 冷戦までの歴史

こんばんは、Kintarooです。

今日は政治、歴史編です。
参考にさせて頂いたのは、池上彰さんの「池上彰の世界の見方 ロシア」です。

毎度毎度、池上彰さんの本は、ほんとーーに分かりやすいです。

今回はロシア帝国が敗れ、ソ連が誕生してから冷戦に入るまでの流れをざーっとお話させていただきます。


ソ連誕生までの経緯には、マルクスの「資本論」が背景にあります。資本論では、資本主義の批判がされていますが、その前に基本的なこと。

資本主義、社会主義、共産主義、なにが違うの??

ってことからです。意外とちゃんと説明できなかったりしますよね。


*資本主義:資本(=お金)をもつ人が自由に経済活動をしてお金を増やすことができる仕組み。誰しもがお金を儲けて豊かになれるチャンスがある一方で、競争に敗れた人は貧しくなる可能性もある。
例えば、資本主義ではお金持ちになるために新商品を開発する。それがヒットすればみんなが真似して市場は同じような商品で溢れかえる。結果的に過剰生産が起き、物は売れなくなり、競争に勝った人は豊かになり、敗れた人は貧しくなる。


*社会主義:
①企業は個人のものではなく国家のもの
②計画経済を行い、必要なものだけ生産し、必要な分だけ消費することで過剰生産・もの余りを防ぐ


*社会民主主義
北欧スウェーデンやフィンランド、デンマーク、ノルウェーなどが採用している政治
資本主義の欠点をなんとか社会主義の思想で補う
例:税金が高いが、高福祉社会


*共産主義:
社会主義により貧富の差がなくなれば、犯罪や戦争はなくなり、いずれ世界は一つになるという社会主義国家の理想の姿


こんな感じですね。


1917年、レーニンらは、打倒資本主義を実行しロシア革命を起こします。
18~20世紀まで続いたロシア帝国を破り、社会主義国家「ソ連」を作ります。
ソビエトとは、評議会のこと。ロシア革命後に各地で評議会が作られその評議会をもとに共和国が作られていきますね。

周囲の資本主義国家はまだ新しく作られたばかりのソ連なら倒すことができると思い、シベリア出兵を行います。(1918~1922年)
これになんとか勝ったソ連は、資本主義国家に負けない軍事国家を作り始めます。
その過程で言論統制が行われ、言論の自由を失っていき、専制主義に突っ込んでいきますね。


第二次世界大戦後のヤルタ会談で、西ヨーロッパはアメリカが支配し、東ヨーロッパはソ連が支配することが決まりました。ゆくゆくは各国の民主主義に委ねる方針でしたが、ソ連はドイツからの攻撃を受け2600万人の死者を出すほどの被害を受けていた経緯から、東ヨーロッパの国々を緩衝地帯にしようと考えます。

陸地が繋がる国ならではの発想ですよね。


こうして、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、などの国々をソ連型の社会主義、つまり専制主義の社会主義にしていくことになります。


元々は資本準備の批判から始まった社会主義であり、ソ連が社会主義国を増やしていくことにアメリカ、西ヨーロッパの資本主義国は恐怖を感じるなか。。。


アメリカのトルーマンドクトリンを打ち出し、東西冷戦が始まっていきます。。


次回に続く。。